海外旅行や出張中にスマホを使って電話をかけたい──そんなとき、ふと気になるのが「いくらかかるの?」という通話料金の問題です。
実は、ドコモ回線(ahamo含む)では、海外からの発信通話において日本と異なる課金ルールが適用されます。知らずに使うと、思わぬ高額請求につながることも。
この記事では、海外でスマホから電話をかけたときに発生する料金の仕組みや注意点、安心して使うための対策について、ドコモ回線ユーザー向けにわかりやすく解説します。
海外で電話をかけるとお金はかかる?【ドコモ回線共通】
結論から言うと、ドコモ回線を使って海外で電話をかけた場合はほぼ確実に通話料がかかります。これは日本国内での通話とは異なり、「国際ローミング」という仕組みによって、通話や通信を現地の回線に乗せて提供しているためです。
データ通信はプランによって無料で使える範囲もありますが、通話については“かけた分だけ加算される”従量課金制で、1分単位で課金されることがほとんどです。何も対策をしないまま現地で電話をかけると、知らないうちに数千円〜数万円の請求が発生することもあるため注意が必要です。
では、具体的にどういったケースで料金がかかるのか、次の章で詳しく見ていきましょう。

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ローミング中の通話は課金されるのか
海外でスマホを利用すると、現地の通信事業者のネットワーク(ローミング)を使って通信や通話が行われます。このため、通話を発信した場合には日本国内とは異なる国際通話料が発生します。特に、ドコモやahamoではローミング中の通話(発信)は基本的に有料となっており、利用した分だけ課金されます。
国内通話と何が違うの?
国内での通話は多くのプランで無料通話枠があったり、定額通話オプションが利用できますが、海外での発信にはそのような特典は適用されません。また、発信先によって料金が大きく異なる点も特徴です。
ドコモ・ahamoの海外通話料金はいくら?
海外でスマホを利用する際、特に気になるのが「発信通話料」です。ドコモおよびahamoは、データ通信については明確な容量制限と料金体系がある一方で、通話に関しては“使った分だけ”の従量課金制となっています。つまり、通話をかければかけるほど料金が発生するため、あらかじめその仕組みを理解しておくことが大切です。
料金は発信先によって変動し、同じ国の中であっても「日本への発信」「現地内の発信」「第三国への発信」で金額が異なります。旅行や出張先でのちょっとした電話でも、油断すると思わぬ出費につながることがあるため、公式の料金ページを確認し、必要なら代替手段を考えておきましょう。
発信通話料の仕組みと料金表(例:日本→現地、日本→日本、現地→現地)
ドコモおよびahamoの国際ローミング中の通話料は、発信する相手の国や地域によって料金が異なります。
例:アメリカ滞在中に電話をかけた場合
- 日本の番号へ:1分あたり175円
- アメリカ国内の番号へ:1分あたり140円
- 第三国(例:フランスなど)へ:1分あたり265円 など
※正確な料金は最新の公式ページで確認してください(https://www.docomo.ne.jp/service/world/roaming/charge/)
着信時との違いと注意点
着信通話もローミング中は受信者が通話料を負担する仕組みです。発信よりも料金は抑えめですが、それでも通話1回あたりの料金が発生するため注意が必要です。
発信で高額請求されるリスクとその原因
ドコモ回線では、国際通話やSMSの利用料金が5万円を超えると自動的に海外利用が停止される仕組みになっています。これは予期せぬ高額請求を防ぐための安全装置として機能しており、「気づかないうちに何十万円も請求が…」といった最悪の事態を防ぐ助けになります。
とはいえ、利用停止がかかるまでに数万円かかる可能性はあるため、安心しすぎずに事前の対策を講じておくことが大切です。
特に「Wi-Fiがつながっているから大丈夫」と思い込み、キャリアの回線で発信してしまうことや、現地通話が無料だと誤解して使ってしまうことが原因で、知らぬ間に課金されるケースがよくあります。
通話はデータ通信と異なり、従量課金で高額になりやすいため、出発前にアプリの設定やVoLTEの状態を確認するなど、対策が欠かせません。

Wi-Fiつながってるし大丈夫でしょ?”って思ってると、通話は別で料金かかっちゃうこともあるから注意して⚠️📞
高額請求を避けるための具体的な対策
海外で通話を行う際に高額請求を回避するには、以下のポイントを押さえておきましょう:
- 通話する前に料金体系を確認する(ドコモ公式サイトなどで事前確認)
- 通話アプリの設定を見直す(キャリア回線を経由しないようにする)
- VoLTE(HD通話)を無効化しておく(不要な課金を防ぐ)
- 誤発信防止のため、連絡先を整理し、通話アプリと使い分ける
これらの対策により、不意な課金や高額請求のリスクを大きく減らすことができます。

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国際電話との違いで混乱しやすい点
日本から海外へ電話をかける「国際電話」と、海外滞在中に現地から発信する「ローミングでの発信」は仕組みが異なります。たとえば、同じ相手に電話をかけても、どこから発信するかで料金が変わるのです。
誤発信やVoLTE設定ミスに注意!
- 滞在国の番号をタップしただけで発信してしまう
- 通話アプリが勝手にキャリア回線で発信する設定になっている
- VoLTE(HD通話)設定が有効だと通話品質は高いが料金も高額に
こうした“意図しない発信”で課金が発生しないよう、事前に発信アプリの設定を確認しておくことが大切です。
通話料を抑える方法と代替手段
通話料金を節約するためには、キャリアの音声通話をできるだけ避け、インターネットを活用した代替手段を使うのが効果的です。日本国内でも一般的に使われているLINE通話は、海外でもWi-Fiやモバイルデータ通信を使えば無料で利用できます。特に日本人同士の連絡ではLINEが主流のため、家族や友人ともスムーズに通話ができます。
また、短時間のやりとりであれば、音声通話ではなくテキストメッセージやボイスメッセージに切り替えるのもおすすめです。ahamoなどの30GBプランを活用すれば、軽い通話やチャットも通信量をあまり気にせず利用できます。
出発前に、家族や友人と連絡を取り合うためのアプリをあらかじめ決めてインストールしておくと、現地でも安心して使うことができます。
LINE通話・Wi-Fi通話など無料通話アプリを活用
海外では、通話料金を抑えるためにLINE通話を利用するのがもっとも現実的で手軽な方法です。Wi-Fiやデータ通信を使えば、通話料は0円。安定した通信環境があれば音質も問題なく、グループ通話やビデオ通話も可能です。
他にもWhatsAppやSkypeなどの選択肢はありますが、日本人同士のやりとりではLINEで十分です。出発前に必要な人とアプリを揃えておけば、現地でもスムーズに連絡が取れます。

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通話よりもデータ通信に切り替える工夫
通話自体を避けて、テキストや音声メッセージでやりとりする方法も、通話料を抑える有効な手段です。短い連絡や要件の確認などであれば、わざわざ通話をする必要はなく、チャットの方が気軽でスピーディーに済ませることができます。
特にahamoのように30GBの大容量データプランを契約している場合、データ通信を中心に活用すれば、ちょっとしたボイスメッセージや動画送信も問題ありません。
着信を拒否するには?ローミング時の着信規制設定方法
海外滞在中にスマホが鳴ると、「これって通話料かかるの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。そんなときは、ドコモ回線で利用できる「着信規制機能」を活用すれば安心です。設定は日本でも海外でも無料で行えます。
着信拒否の設定方法
- すべての着信を拒否する場合:
*101*ネットワーク暗証番号#
- すべての着信を受ける場合(拒否を解除):
#101*ネットワーク暗証番号#
- 着信規制の状態を確認する場合:
*#101#
※ネットワーク暗証番号は契約時に設定した4桁の番号です。 ※3回連続で間違えるとロックがかかるため注意しましょう。
着信規制に関する注意点
- 初期設定では「すべての着信を受ける」状態です。
- 着信拒否を設定中でも、留守番電話サービスは利用可能です。
- 拒否設定中は、音声通話・テレビ電話・SMS・ドコモメールなども受信できません(ただし、手動のデータ通信中はメールが届く可能性あり)。
- 一部の海外通信事業者では着信規制機能が利用できないことがあります。
- 設定可能エリアで拒否を設定した後に、設定不可能エリアに移動した場合は解除ができない可能性があるため、事前に確認しましょう。
まとめ|海外で電話する前に必ずチェックしよう
海外でスマホから電話をかける場合、通話料が意外と高くつくことがあります。特にローミング中の発信通話は、国内とは異なる課金ルールが適用されるため、何も知らずに使うと高額請求の原因にもなります。
また、発信先や発信方法によって料金が異なるだけでなく、通話アプリの設定ミスや誤発信もリスクになります。通話料を抑えるには、無料通話アプリやWi-Fi通話を活用し、可能な限りキャリア通話を避ける工夫が有効です。
さらに、着信側で料金が発生するケースもあるため、不要な着信は「着信規制機能」でブロックするのも一つの手段です。
この記事で紹介したポイントをしっかり押さえて、海外滞在中のスマホ利用でムダな出費を防ぎましょう!

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ドコモ回線ユーザーが覚えておくべき3つのポイント
- 海外ローミング中の発信通話は基本的に有料。発信先によって料金が異なるため、事前に料金表を確認すること。
- 通話料を抑えるには無料通話アプリの活用を。Wi-Fi環境をうまく使い、なるべくデータ通信で連絡を取るのがおすすめ。
- 着信でも通話料がかかる場合があるため、着信拒否設定も検討。特に長期滞在や使わない端末では設定を見直しておこう。
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